夏の暑い時期は、エアコンをずっとかけっぱなしにしていますよね。では寝るときはどうしていますか?
昼間にずっとエアコンをかけっぱなしにしているので、身体のために扇風機を使っている女性も多いんじゃないでしょうか?
昼間よりは気温が下がっている夜とはいえ暑いので、結局朝まで扇風機をつけっぱなしになっていることもありますね。
身体にはやさしそうな扇風機の風なのですが、実は長時間あたりっぱなしだと、美容にも健康にも悪いんです。夜に扇風機を上手に使う方法を見ていきましょう!
扇風機つけたまま寝るとどうなる?
夏の暑い夜、扇風機をつけっぱなしにして、一晩中あたっているとどうなるんでしょうか?
身体が冷える
扇風機をつけたまま寝たときの、一番の影響は「冷え」です。
扇風機をかけると涼しく感じる理由は2つあります。
一つめ。あなたの身体の周りには、体温によって暖められたあたたかい空気があります。
扇風機の風が、このあたたかい空気を吹き飛ばしてくれるから、涼しくなります。
二つ目。あなたの身体からは常に水分が蒸発していて、水蒸気が漂っています。
扇風機の風が水蒸気を吹き飛ばすと、あなたの身体の水分は、より蒸発が活発になります。
そして、蒸発するときに身体の熱が奪われる(気化熱)ため、涼しく感じます。
このように、扇風機はあなたの身体を涼しくしてくれるわけです。
ということは、一晩中扇風機にあたりっぱなしでいると、どんどん身体が冷えて行っていると言うことなんですね。
女性にとって冷えは大敵です!冷えによる身体への影響はたくさんありますので、十分に気をつけなければいけません。
- 代謝が悪くなる
- 身体の免疫力が落ちる
- 生理不順
- 腰痛・肩こり・腹痛
- むくみが出る
- セルライトの元になる
- ホルモンバランスが崩れる など
肌が乾燥する
長時間扇風機の風が当たっていると、肌の水分がどんどん蒸発していくため、お肌がとっても乾燥してしまいます。
寝る前に化粧水でしっかりと保湿しても、扇風機のせいで、乾燥肌になってしまうんですよ〜。
乾燥は、シワやたるみ、肌荒れ・かゆみなどの原因になりますので、女性は絶対に気をつけたいですね。
頭痛がする
扇風機に当たりすぎたときに起こる頭痛は、身体が冷えたことによって起こります。
身体が冷えてしまうと、代謝が下がり、血管が収縮して血液の循環が悪くなるため、脳に必要な血液が十分に送られなくなってしまいます。
ということは血液によって運ばれる酸素や栄養も、脳に行かなくなってしまうということ!
これによって、頭痛が起こってしまうんです。
全身がだるい
これは経験しているひとも多いのではないでしょうか?
一晩中扇風機の風に当たっていると、翌朝起きた時に、とても身体がだるいと感じることがありますね。
これは、扇風機の風が当たっている、身体の一部分のみが集中的に冷やされるため、体温調節がうまくいかなくなってしまうことで起こります。
朝起きた時にだるいと、1日やる気がでませんね。
夏の夜に上手に扇風機を使う方法
とはいっても、夜でも暑い夏の時期は、扇風機を使いたいですね。
身体に負担がかからない、上手な扇風機の使い方があるのでご紹介します。
直接風にあたらない
扇風機の風がダイレクトに当たらないようにすると、冷えすぎず身体に安心です。
扇風機の風を一度、壁などに当ててから、あなたの方に風が行くようにするといいですね。
涼しさが物足りないときは、頭や身体よりも、足下に風が行くようにすると、より涼しく感じることができます。
うまく壁に当てられない場合は、扇風機をなるべく遠くにおいたり、上に向けて風を送り、部屋の空気を回したりするのも、おすすめです。
首振り機能を使う
身体の一カ所にずっと風が当たっていると、そこだけ冷えすぎてしまいますので、扇風機の首振り機能を使いましょう。
強さは「弱」にするといいですね。
また、扇風機によっては、「ゆらぎ」や「リズム」など、風に強弱をつけたりする機能がついていますので、おすすめです。
タイマーを使う
途中で切ればいいやと思って、扇風機をつけて寝ると、うっかり朝までつけっぱなしで、身体が冷え冷えなんてことがありますね。
寝るときの扇風機は、必ずタイマーをかけて使いましょう。
夜中に暑くて目が覚めてしまうかもしれませんが、そうしたら、もう一度タイマーで扇風機をかければOK。
これで冷えを防止することができます。
扇風機をつけっぱなしで寝たら死ぬってホント?
「扇風機をつけっぱなしにして寝ると死んでしまうことがある」というのを聞いたことはありますね。こ…怖すぎます…。
本当なんでしょうか?
健康な女性であれば、通常の使い方をしている限りでは、心配する必要はありません。
ただし、身体が弱い女性やお年寄り、また、小さな子どもの場合は。やはり気をつける必要があります。
また、扇風機は、風よる冷えだけでなく、強い風が顔に当たることで息が吸えなくなったり、アルコールを飲んだ後に、扇風機の風で身体の水分がうばわれることによる、心不全や脳梗塞などの危険もあります。
何にしても、夜に扇風機を使う場合は、上でご紹介した方法を参考にして、安全に使ってくださいね。
扇風機を上手に使って夏も快眠
扇風機は上手に使えば、つけたまま寝ても大丈夫です。
夏の寝苦しい夜に、扇風機まで我慢してしまうと、睡眠不足になったりして体調をくずし、肌荒れの原因となりますので、上手に使っていきたいですね。
暑い夜もぐっすり眠って、この夏も元気にすごしていきましょう!