毎日暑い日が続きますが、あなたのご家族は電気に過ごしていますか?こんなに暑いのに、お子さんがが風邪をひいてしまった、ということはありませんか?
夏なのにどうして?と思いますが、実は夏には冬とは違った風邪のウイルスが活動します。そして、大人にはかかりにくいけれど、子供の間では流行ってしまう夏風邪があるんです。
この夏、あなたのお子さんが夏風邪にかかってしまったときのために、子供の夏風邪について、見ていきましょう!
子供の夏風邪
子供が中心にかかる夏風邪には、代表的なものが3つあります。これらは「3大夏風邪」とも呼ばれていて、夏になると流行します。ほとんどの患者が子供ですが、大人もかかることがあります。特にあなたのお子さんがかかった場合の、看病時などに注意が必要です。
【子供の3大夏風邪】
プール熱
手足口病
ヘルパンギーナ
子供の3大夏風邪の特徴と症状・対処法
子供がよくかかる、この3大夏風邪について、原因や症状、対処法・予防法など、順に見ていきましょう。
プール熱
「プール熱」は正式には「咽頭結膜熱」という名称です。夏に子供たちが、幼稚園や小学校などでプールに入り、不衛生な水によって感染することが多いため、この名前がついています。
感染力がとても強いため、プールに入ることになる夏の時期は注意が必要です。
プール熱の原因
プール熱にかかる原因は、アデノウイルスというウイルスです。7・8月頃が流行のピークとなります。
ウイルスによってプール熱にかかった子供が、幼稚園や学校のプールに入ると、その子供の鼻水やツバ、目やにや便などがプールの水にまざります。そうすると、同じプールに入っていた子供たちも、プール熱に感染してしまいます。
プールだけでなく、プール以外でも感染します。プール熱に感染している子供とタオルを共有すると、タオルからうつる可能性があります。
また、プール熱にかかった子供が、しゃべったりくしゃみをしたりした時に飛んできたウイルスやツバを他の子供が吸い込んでしまったりするのも、感染する原因になります。
プール熱の症状
プール熱にかかったときの症状としては、このようなものがあります。
- 38〜39度以上の高熱が3〜5日続く
- のどが腫れて痛みがある
- 目やにや目のかゆみがある(結膜炎)
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢
- のどの痛みによる食欲低下
- のどの痛みで水が飲めないことによる脱水症状 など
プール熱の治療法
プール熱の原因となるアデノウイルスというウイルスには、特に決まった特効薬や治療法がありません。
お子さんの状態を見て対応しましょう。高熱には解熱剤を与えます。目やにが出る場合は目薬を差しましょう。また、脱水症状にならないように、お水など水分を多く与えるようにしてください。1週間程度でよくなるはずです。
熱が下がらず心配なときは、病院に行くと安心ですね。
プール熱の予防法
プール熱にかかった子供さんは、以下の事に注意するようお母さんからおしえてあげてくださいね。また、プール熱の子供がいる場合、兄弟姉妹や、他の家族にも移る可能性があります。(大人にも移る場合があります。)タオルや食器などを共有しない、家族全員の手洗いを徹底するといいですね。
- プールに入った後は、しっかり目を洗う
- プールに入った後は、しっかり身体を洗う
- タオルを他の子供と共有しない
- 手洗いを多くする
- うがいをする
- 水分を摂る
- 感染者との接触を避ける
手足口病
手足口病は乳幼児を中心に流行する夏風邪の一種です。
手足口病の原因
手足口病にかかる原因は、エンテロウイルスというウイルスです。6月頃から8月頃にかけて流行します。7月下旬頃がピークです。
手足口病にかかっている子供が咳やくしゃみをしたときに飛んだツバで、感染します。また、感染した子供とタオルなどを共有することも、感染の原因となります。
手足口病の症状
手足口病の症状は、病名の通り、手や足、口の中やまわりに水ぶくれができます。
- 手や足、口の中やまわりに水ぶくれができる
- 発熱(それほど高くはない)
- 口内の痛み
- のどの痛み
- のどの痛みによる食欲低下
- のどの痛みで水が飲めないことによる脱水症状 など
手足口病の治療法
手足口病もプール熱と同じように、特に決まった特効薬や治療法がありません。水ぶくれができてびっくりしますが、大抵の場合、1週間から10日ほどで自然に治ります。
ただし、高熱がでたり嘔吐してぐったりとした場合は、病院に行って診てもらいましょう。
手足口病の予防法
- タオルを他の子供と共有しない
- 手洗いをしっかりする
- うがいをする
- 水分を摂る
- 感染者との接触を避ける
ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、手足口病に似た
ヘルパンギーナの原因
ヘルパンギーナにかかる原因は、エンテロウイルスというウイルスです。流行のピークは6〜7月です。
こちらも感染した子供が咳やくしゃみをしたときに飛んだツバによって、感染します。
ヘルパンギーナの症状
- 急に高熱が出る(38度以上)
- のどの痛み
- 口内に水ぶくれ
- のどの痛みによる食欲低下 など
ヘルパンギーナの治療法
ヘルパンギーナもプール熱や手足口病と同じように、特に決まった特効薬や治療法がありません。様子を見ながらゆっくり休ませましょう。症状は長くは続かず、3〜4日で治るのが普通です。
ヘルパンギーナの予防法
- 手洗いをしっかりする
- うがいをする
- 感染者との接触を避ける
あなたの子供が夏風邪にかかったら
あなたの子供がこれら3大夏風邪にかかったら、まずは子供の通っている幼稚園や学校に問い合わせて、休ませるかどうかを相談するのがいいですね。そのまま登園・登校すると、他の子供にうつしてしまう可能性があります。
また、夏風邪をひいた子供が1人いる場合、兄弟姉妹や、他の家族にも移る可能性があります。(大人にも移る場合があります。)家族全員が意識して対策する必要があります。
手洗いをしっかりする
うがいをしっかりする
夏風邪をひいた子供とタオルやコップの共有はしない
ツバからの感染を防ぐため、マスクをする
子供の夏風邪は予防から
あなたのお子さんが幼稚園や学校で、夏風邪にかかったお友達からウイルスをもらうのを防ぐのは、なかなか難しいかもしれません。
でも、手洗いの徹底や、うがいの習慣づけんだお、普段からできることがあります。これらのことをやっているだけでも、十分夏風邪ウイルスの予防になります。
この夏は、あなたのお子さんと一緒に、手洗い・うがいをして、夏風邪にかからないよう元気に過ごしましょう!