空気が乾燥して加湿器が欠かせない季節ですね。
ですが、加湿器を持っているけど、ただつけているだけで、上手な使い方がわからないという方は、意外と多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、加湿器の効果的な使い方を見ていきたいと思います。
置く場所や湿度の設定から注意点など、せっかくの加湿器にうまく働いてもらいましょう!
加湿器を使う理由
空気が乾燥するこれからの季節に、大活躍してくれるのが加湿器ですね。
加湿器の目的は、部屋の湿度を一定に保つことで、乾燥による体の不調が出ないようにすることです。
たとえば、喉や鼻の粘膜の渇き、肌の乾燥、風邪やインフルエンザなどのことですね。あなたも冬にこういった経験をしたことがあるんじゃないでしょうか。
加湿器はつけていればもちろん効果がありますが、ちょっとした点に気を付けると、さらに効果的に使うことができます。
詳しくご紹介していきます。
加湿器を置く場所のおすすめ
加湿器を置く場所を変えてみましょう。
①部屋の中央に置く
加湿器を置く時、隅っこの方においている人が多いんじゃないでしょうか。
隅に置くと、部屋の中の湿度を一定に保つことが難しくなります。ですから、できるだけ壁から離れた場所、できれば部屋の真ん中に置き、部屋全体の湿度を一定に保てるようにしましょう。
ただし、お子さんがいるご家庭は、子供がはしゃいでぶつかると危険ですので気をつけて場所を決めてくださいね。
②少し高い場所に置く
加湿器は吹き出し口がある程度の高さに来るように置くのがおすすめです。目安としては30センチ以上です。
大きい加湿器の場合は、そのまま床においてもいいかもしれませんが、女性に人気の小さくてオシャレなタイプの加湿器の場合は、台などに乗せて高さを出しましょう。
冷たい空気は下に、温かい空気は上へ集まりますよね。加湿器を下に置くと、床付近の空気(冷たくて湿度が低い)に合わせて湿度を上げようと、必要以上に水蒸気を発生します。
これでは、湿度が上がりすぎるだけでなく、加湿器に余計な負担がかかってしまいます。
ある程度高さのある所に置きましょう。
ただし、こちらも子供や赤ちゃんなどに危険のないように気をつけてくださいね。
③パソコン・テレビなどの電子機器がない所に置く
加湿器は水蒸気を出すわけですから、パソコンやテレビなどの電化製品から離れた所に置きましょう。
パソコンは精密電子機器ですから、水蒸気が当たると不具合が起きたりして、故障の原因になってしまいますね。
また、カーテンや家具などからも離すようにしてください。水蒸気が当たるとカビになってしまいます。
距離を取って、水蒸気の影響が出ないようにするのがポイントです。
④エアコンの風が直接当たらない場所に置く
加湿器には温度センサーがついていて、それで回りの状況を判断して蒸気を調節します。
エアコンの風が加湿器に直接当たると、加湿器本体が温まってしまい、温度センサーが適切に働かなくなってしまいます。
そのため、加湿器にはエアコンの風が直接当たらないように気を付けましょう。
⑤窓の近くには置かない
加湿器は窓の近くにおくと、水蒸気が結露になって溜まってしまいます。結露が溜まると、カビの原因になりますので、加湿器は窓から離すようにしましょう。
また、外に面している壁も同様で、外の寒さで冷えていますので、加湿器の水蒸気で結露が起こりやすくなります。
加湿器の設定湿度
に加湿器に設定する湿度はどれくらいがいいんでしょうか?
人にとって快適な湿度は40~60%といわれています。40%以下になると、風邪などのウイルスが活発に動き出します。反対に60%以上になると、カビやダニが発生しやすくなってしまいます。
そのため、湿度50%に設定することをおすすめします。あとは使ってみて、あなたに合わせて調節してください。
お使いの加湿器の取扱説明書にもおすすめの湿度が書いてあるはずです。確認してくださいね。
加湿器を使う時間帯
加湿器を使う時間帯は、特に決まりはありません。
ですが、エアコンを付けている時間帯は、同時に加湿器も使ったほうがいいですね。
それ以外の石油系の暖房をお使いの場合は、加湿器は必要ありません。石油系の暖房(ストーブなど)は、炭素と水素が燃焼することにより、水分が発生しています。なので、ここに加湿器を使ってしまうと、湿度が上がりすぎてしまうことがあります。
また、寝室で寝ている間に加湿器を使っている方は結構多いと思うのですが、寝る時にエアコンを切る場合は、加湿器のスイッチも切るようにしましょう。
加湿をしすぎると、カビの原因にもなってしまいます。朝起きて、結露が溜まっているようなら、加湿しすぎのサインですのでチェックしてみてください。
加湿器を使う水の種類
加湿器は部屋中に水蒸気を発生させるものなので、使う水の種類にもこだわりたいという方もいらっしゃるかもしれません。
ミネラルウォーターやアルカリイオン水などが、なんとなく良さそうな気がしますが、これらの水は、塩素殺菌がされていないため、カビが繁殖しやすいのです。
加湿器に使う水は、水道水を使うようにしましょう。
加湿器を使う時期
気温とともに湿度が低くなる10月下旬~4月末くらいまでを目安に使うようにしましょう。
気温が下がると空気中の水蒸気量が少なくなります。そのため、寒くなってくると、空気が乾燥してきます。
また、気温が下がるとエアコンを使いますよね。これにより、さらにお部屋の中が乾燥してしまいます。エアコンを使う時期になったら、加湿器も使い始めるようにするといいですね。
関連記事 加湿器を使う時期はいつからいつまで?買う必要はある?ない?
加湿器を使う時の注意点
加湿器の効果的な使い方はOKですね! ここからは、加湿器を使う時の注意点のご紹介です。
①加湿器の蒸気は、直接肌に当てない
お肌に良さそうな加湿器の蒸気。美顔器のように、肌に直接蒸気を当てて、保湿したくなってしまいますが、その使い方はNGです。
加湿器の蒸気を肌に当てても、肌の保湿にはなりません。反対に、余分な水分を与えることで、肌が乾燥してしまうので、やめましょう。
②タンクの水は毎日換える
タンクの水が余ったら、その水に継ぎ足すのではなく、一度全部の水を捨て、毎日新しい水に交換するようにしましょう。
余った水を使い続けていると、雑菌が繁殖して、体にも有害です。雑菌を含んだ水蒸気を吸い込むことで、肺炎や喘息を引き起こす加湿器病と呼ばれる病気もありますので、注意が必要です。
③トレイに溜まった水はこまめに捨て、定期的なお掃除をする
トレイに溜まった水はこまめに捨てるようにしましょう。この水もそのままにしておくと、カビや雑菌が繁殖してしまいます。
また、加湿器は定期的なお掃除が欠かせません。
去年使った加湿器は、そのまま使わずに、お掃除してから使うようにしましょう。お掃除といってもとっても簡単!
バケツにお湯を入れ、クエン酸を少し溶かします。お湯3リットルに対してクエン酸20gが目安です。このクエン酸水をタンクに入れ、一晩置き、翌朝捨てるだけでOKです。
トレイやフィルターもクエン酸水でお掃除します。お湯5リットルに対してクエン酸30~40gを溶かし、トレイやフィルターを一晩浸け置きします。翌朝、それらを陰干しにして、乾燥させたらOKです。
クエン酸は、ドラッグストアや100均などで手に入れることができますよ。
(これは一般的な掃除方法ですので、取扱説明書にしたがってくださいね。)
加湿器を効果的に使おう!
今回は、加湿器の効果的な使い方や、加湿器を使う時の注意点についてご紹介しました。
とっても便利な加湿器ですが、なんとなく使っていたのでは、本当の効果が発揮できずに、もったいないですね。また、加湿器を使う際には、注意点もありますので、必ず守るようにして下さいね。
この冬は加湿器を上手に使って、元気に過ごしましょう!