朝晩がすっかり冷え込み、一日の寒暖差が激しいので、風邪が流行ってきていますね。乾燥する季節、お家の中では加湿器を使って、保湿をしたいところです。
特に、赤ちゃんがいらっしゃるご家庭では、しっかりと風邪予防をしたいと考えているかもしれませんね。
でも、加湿器は赤ちゃんがいるお家で使っても、危険ではないのでしょうか?
今回のテーマは、大事な赤ちゃんに加湿器を使っても大丈夫なのか、安全面で気を付けることは何か、について見ていきたいと思います。
赤ちゃんの部屋に加湿器を使っても大丈夫か心配なママ必見の記事です!
赤ちゃんの部屋に加湿器を使うことのメリット・デメリットは?
寒くなってくると、お家の中も乾燥してきますよね。湿度が低くなると、ジメジメからは解放されて気持ちが良いのですが、一方で、喉が痛くなったり、体が痒くなったり、風邪を引きやすくなったりという体の不調が起きてしまいます。
これは大人のわたしたちでもツライものです。まして小さな体の赤ちゃんに起きてしまったらと思うと、ママやパパはとても心配ですよね。
お部屋の中の湿度を一定に保つ一番効果的で簡単な方法は、加湿器を使うことです。ですが、赤ちゃんがいるお部屋で使っても大丈夫かどうか心配なところですよね。
赤ちゃんの部屋に加湿器を使うことのメリット・デメリットを見ていきましょう!
赤ちゃんのために加湿器を使うメリット
まずはメリットからです。
①風邪やインフルエンザの予防になる
これからの季節、心配なのが風邪やインフルエンザですよね。小さな体の赤ちゃんが高熱を出して苦しんでいる姿は、とても辛くて、できれば見たくありません。
風邪やインフルエンザのウイルスは、湿度が40%以下の低い状態になると、活発に動き出します。加湿器でお部屋の湿度を上げると、これらのウイルスの活動を抑えることができます。
②鼻や喉の粘膜を保湿することができる
お部屋が乾燥すると、鼻や喉の粘膜も乾燥しますね。鼻や喉の粘膜が乾燥すると、風邪やインフルエンザのウイルスが体の中に進入しやすくなり、これらのウイルスに罹りやすくなってしまいます。また、喉の痛みを感じる原因にもなります。
小さな体の赤ちゃんは、これらの影響を受けやすく、夜泣きなどで症状を訴えているかもしれません。快適な湿度を保つことで、鼻や喉の粘膜を保湿することができるので、これらの症状を緩和してくれますよ。
③乾燥肌から守ってくれる
空気が乾燥してくると、お肌も乾燥して、痒くなることってありませんか?わたしも寒くなってくると、体全体の保湿クリームが欠かせません。
赤ちゃんのお肌もこれと同じ。冬場は水分が少なくなり、カサカサしてしまいます。
特に赤ちゃんのお肌はとても薄く、大人の皮膚の約半分の薄さといわれています。そんなデリケートな赤ちゃんのお肌、お部屋の湿度を保って、乾燥から守ってあげたいですよね。
赤ちゃんのために加湿器を使うデメリット
赤ちゃんにもよさそうな加湿器ですが、デメリットもあります。
①加湿器病の心配がある
加湿器病というのを聞いたことがありますか?加湿器は水を使用するので、手入れを怠るとカビや雑菌がすぐに繁殖してしまいます。
その状態のままで加湿器を運転させると、カビや雑菌を含んだ水蒸気が部屋中に撒かれることになります。これらを吸い込むことが原因で発症する病気が、加湿器病です。
肺炎や喘息の症状を引き起こしたり、ひどい場合は、死亡したというケースもあります。加湿器は、お手入れを怠ると危険ということは覚えておきましょう。
②スチーム式の加湿器は、やけどの心配がある
加湿器にはいくつか種類があるのですが、スチーム式の加湿器は、赤ちゃんがいるお家では注意が必要です。
スチーム式は、水を沸騰させ、その蒸気でお部屋を加湿します。やかんのお湯が沸騰し、蒸気が出るのと同じですね。そのため、スチーム式の加湿器の噴出口は、とても熱くなり、熱い蒸気が出てくるので危険です。
赤ちゃんがいるお家では、噴出口が熱くならない加湿器を選ぶことをおすすめします。
赤ちゃんの部屋に加湿器を使うときの注意点
赤ちゃんの部屋に加湿器を使うメリット・デメリットはお分かりいただけましたか?
ここからは、赤ちゃんの部屋に加湿器を使うときの注意点をご紹介していきますね。
①加湿器は部屋の中央が理想的、でも赤ちゃんの手が届かないところに置くこと
加湿器を使うときは、部屋全体の湿度を一定に保つために、部屋の中央に置くのが理想的です。
でも、赤ちゃんがいるご家庭では、赤ちゃんの手が届かないところに置くことを最優先させましょう。
②赤ちゃんに直接蒸気が当たらないところに置くこと
赤ちゃんの乾燥肌を守ってあげたいと、加湿器の蒸気が赤ちゃんに直接当たるところに置くことはやめましょう。
直接蒸気を当てても、乾燥肌対策にはならず、お肌に当てた蒸気が蒸発するときに、より乾燥してしまいます。
また、加湿器の蒸気を直接吸い込むと、加湿器病のリスクが高くなるので、赤ちゃんには直接蒸気が当たらないように置き場所を工夫しましょう。
③湿度の設定は50~60%程度にすること
先ほどもご紹介しましたが、部屋の湿度が40%以下になると、風邪やインフルエンザのウイルスは活性化してしまいます。また湿度が60%以上になると、カビや雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
赤ちゃんのお部屋の湿度の設定は50~60%程度にしましょう。
④加湿器の水は水道水を使うこと
赤ちゃんのお部屋の加湿器の水は、こだわってミネラルウォーターにしようかなとお考えのあなた、それはNGです。
加湿器の水はカビや雑菌が繁殖しやすいです。そのため、使う水は、きちんと殺菌され、塩素が含まれた水道水を使うようにしましょう。
⑤加湿器は定期的なお手入れを忘れずにすること
加湿器はカビや雑菌が繁殖しやすいので、定期的なお手入れを怠らないようにしましょう。
産後のママには大変かもしれませんが、お掃除の方法は実はとっても簡単です。
まずは、タンクの水は毎日全部取り換えること、トレイに溜まった水はこまめに捨てること。そして、月1回、少量のクエン酸を溶かしたお湯をバケツに入れ、一晩浸けるようにしましょう。翌日陰干しで乾燥させたらOKです。
大切な赤ちゃんを加湿器病にさせないためにも、加湿器のお手入れは忘れずにおこなうようにしてください。
赤ちゃんに加湿器が必要なの?
加湿器は湿度を上げて、お部屋の空気の乾燥を防ぐものですから、あなたのお家の空気が乾燥していないのであれば使う必要はありません。
一度お部屋の湿度を測ってみてください。灯油のストーブを使っている場合は、あまり乾燥していないかもしれません。
また安全面では、上でご紹介してきたように、スチーム型の場合の火傷の問題や、掃除不足による雑菌の問題などに気をつければ、赤ちゃんのいる部屋に加湿器を使用しても大丈夫です。
赤ちゃんに加湿器を使うか使わないかは、個々のご家庭の方針もありますので、使っても使わなくてもどちらでもかまいません。
メリットやデメリット、あなたのお家の状況にあわせてきめてくださいね。
必要に応じて赤ちゃんにも上手に加湿器を使おう
今回は、赤ちゃんの部屋に加湿器を使うメリット・デメリットと、使うときの注意点をご紹介しました。
加湿器は手間がかかる家電ではありますが、使い方に気をつければ、赤ちゃんの風邪予防や乾燥肌対策など、素晴らしい効果を発揮してくれます。
加湿器の特性を生かして、赤ちゃんもママ、パパも快適な冬をお過ごしくださいね。