お砂糖を使おうと思ったら、サラサラだった砂糖が、カチカチに固まっていて崩して使うのに苦労した…そんな経験はありませんか?
うちの砂糖もよく固まってしまって、崩せないので大きいまま使って、料理が甘〜くなった…なんてことがありました。
そこで、せっかくならプロであるお砂糖の販売元に聞いてみよう!と、複数の製糖会社のお客様相談室に電話をして聞いてみました。
今回は「固まった砂糖をサラサラにする方法」をシェアしたいと思います。
さらに砂糖の上手な保存法や便利グッズもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
砂糖が固まってしまう理由は?
お砂糖が固まってしまう理由はズバリ「乾燥」です。
一般家庭でよく使われている上白糖などは、買ったばかりだと少ししっとりしていますよね。でも、含まれている水分(蜜分)が乾いて抜けてしまうと、結晶同士がくっついてガチガチに固くなってしまうんです。
これは、砂糖の容器に入れた後だけでなく、買った時の袋に入ったままでも起こります。なぜなら砂糖のパッケージのビニール(ポリエチレン)袋は通気性があり、外の湿度に影響を受けるからです。
砂糖が固まる原因が水分の蒸発であるならば、サラサラに戻すには水分をくわえてあげればいいということになりますね。
具体的な対策方法を見ていきます!
固まった砂糖をサラサラにする方法
今回わたしは複数の製糖会社(砂糖を作っている会社)に電話をしてみたのですが、各社で基準としている考え方があって、少しずつ内容が違っていました。なので、それをわたしなりに考えて、簡単にできるものに絞って紹介したいと思います。
食パンを入れる
まずは砂糖の容器の中に食パンを入れるという方法です。
- タッパーウェアなどの密閉できる容器に、固まった砂糖を移す。
- その上に食パンを1枚、直に乗せる。
- しっかりと蓋をして1日置く。
- 食パンを取り出す。
- 固まった砂糖がさらさらに!
上で触れたように、砂糖が固まる原因は、水分が抜けて乾燥してしまうことです。
食パンを入れることで、ちょうどいい感じに食パンの水分が砂糖に移るので、簡単にかたまりがほぐれるようになります。
砂糖の量が少ない場合は、食パンの大きさを調節してくださいね。タッパーウェアがない場合は、ジップロックなどでもOKです。
個人的にはこの方法が一番失敗がなくおすすめです。
ぬれたキッチンペーパーを挟む
うちは食パンは食べないのよね…という場合は、キッチンペーパーを使う方法もあります。
- キッチンペーパーを水で濡らしてしっかり絞る。
- 砂糖を入れた容器にかぶせて蓋ではさむ。
- 1日おく。
- キッチンペーパーを取り除く。
- 固まった砂糖がサラサラに!
濡らしたキッチンペーパーを使う方法であれば、普段使っている容器のままでOKなので簡単です。
注意点としては、キッチンペーパーは食パンと違い、砂糖に直接乗せてはいけないということ。また、水分をしっかり絞るということです。
水分を多くしすぎると、水滴がたれて砂糖が溶けてしまいます。水滴がたれないとしても、あまりに多い水分を砂糖が吸収すると、それが乾燥したときにさらにガッチガチの塊になってしまいます。
電子レンジにかける
何時間も待つなんてできない!今すぐサラサラにしたいの!という場合は、電子レンジを使う方法があります。
レンジを掛ける方法は、水分を補給するわけではないので相反するようですが、この方法でも砂糖はサラサラになります。
- 耐熱皿に固まった砂糖をのせる。
- ラップ無しで30秒。足りなければさらに30秒ずつ足していく。(様子を見ながら)
- 固まった砂糖がサラサラに!
電子レンジを使う方法は、急いでいるときにはおすすめです。
砂糖の種類や量、状態によって、さらさらになるまでの時間が違うので、少しずつ様子を見ながらやってくださいね。
ただし、やりすぎて溶けてしまう危険性があるため、おすすめしないという製糖会社もありました。
その他の方法
固まった砂糖をサラサラにする方法で、わたしのおすすめは上の3ですが、その他にもいろいろな対策法がわかったので、書いておきますね。
- 窓際の日の当たる場所や暖房器具の蕎麦など、あたたかいところに置いておく。
- 霧吹きをかける。(濡らしすぎて溶けるのに注意)
- サラサラの砂糖と混ぜる。
- 熱めのお湯に浸したタオルを絞り、ポリ袋に入れた砂糖に巻く。
- 水で濡らしたタオルを絞り、ポリ袋に入れた砂糖に巻く。その上からラップを巻いて、レンジで30〜40秒。足りなければ繰り返す。
砂糖を固まらないように保存する方法
次は、砂糖がなるべく固まらないようにする保存の方法です。
一番の原因は「乾燥」ですから、水分が抜けないように保存すればいいんですね。
- 密閉のできる容器で保存(タッパーウェアなど)
- 湿度の変化が少ない場所で保存
購入時に砂糖が入っている袋は通気性があるので、外の湿度の影響を受けます。ですから、袋ごと密閉容器にいれて保存するのがおすすめです。
保存場所としてはなるべく湿度の変化が少ないところを選ぶといいですね。
砂糖が固まらない容器もあり
買ってきた砂糖を小分けにする容器で、砂糖が固まりにくくなるタイプのものがあります。普通の容器よりも乾燥を防ぐ工夫がされています。
予防のために、こういったものを使うのもいいかもしれませんね。
巷では珪藻土のスプーンが人気ですが、珪藻土は水分を吸収するので、砂糖の水分を吸ってしまい、乾燥のもとになります。お塩にはいいのですが、砂糖には不向きなので注意してくださいね。
固まった砂糖は食べても大丈夫?
カチカチに固まってしまった砂糖。そもそも、これって食べても大丈夫なんでしょうか…?
安心してください、大丈夫です。上で触れてきたように、砂糖が固まるのは、水分が抜けてしまったせいです。それだけですから、固まった砂糖は食べても大丈夫ですよ。
また、砂糖は長期間変質しない品質が安定した食品で、それゆえ賞味期限の表示をしなくてもいい食品に指定されています。
砂糖に賞味期限がないってホント?品質劣化の判断基準は?の記事も参考にしてみてください。
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まとめ
砂糖を使おうと思って容器をあけると、砂糖がゴロゴロかたまっていると、ちょっとイラッとしますよね。
あなたもそんな経験があるのならば、ぜひ今回ご紹介した方法で、砂糖をさらさらにしてみてください。わたしは食パンを入れる方法をやっていますが、効果抜群ですよ。
やってみてくださいね!