雨の日は空がどんよりとしていて、何となく気持ちも沈んだりしがちですよね。梅雨の時期は、そんな雨の日が何日も続いたりするので、人によっては気分が落ち込み続けて、うつっぽい感じになることもあるんじゃないでしょうか。
梅雨時のこのうつな気分はどうして起こるんでしょう?また、自分で簡単にできる対策法は何でしょうか…?
一緒に見ていきましょう!
梅雨とうつの関係
たいていの人は、晴れの日は元気で気分が良いですよね。そして、雨になると、ちょっと気分が沈んだりします。でも、また晴れたら気分爽快になりますよね。
このように、ある期間だけ気分が沈んでうつっぽくなるけれど、それが過ぎれば元通りになるというような場合は、通常のうつとは違って、「季節性うつ病」と考えられます。
梅雨の一時期だけに、うつっぽくなる症状も、これにあてはまります。梅雨の時期はうつうつとした気分でも、梅雨が明けると元気になりますよね。
梅雨時のうつの症状
梅雨時に起こるうつの症状としては、大きくわけて以下のようなものがあります。
- 気分が落ち込む
- ちょっとのことでイライラする
- よく眠れない
梅雨時のうつの原因
太陽光不足・日照時間が短い
梅雨時は雨の日が多く、からっと晴れた日はすくないですよね。この太陽要項不足・日照時間の短さが関係しています。
わたしたちの身体では、太陽光を浴びることで、身体を健康にするいろいろな物質を生成しています。たとえば、ビタミンD、セロトニン、メラトンなどです。
- ビタミンD:うつに効く免疫力をつける
- セロトニン:目覚めや気分、こころのバランスを維持する
- メラトニン:健康な睡眠に導く
梅雨で太陽光を浴びることができないと、これらの物質を作ることができなくなり、不足してしまうので、こころや身体に不調がでたりするんですね。
日照時間不足でうつっぽくなるのは、もちろん日本だけではなく、雨の多いアメリカ・シアトルや、昼の時間の短い北欧などでも顕著です。
ストレスが増える
梅雨の雨のせいで、部屋全体がジメジメしたり蒸し蒸ししたりして、気分が良くないですね。洗濯ものは乾かないし、布団を干すこともできない。
また、外出したら、雨で靴や服がべたべたに濡れてしまって、不快なことこの上なし!
そんな、ストレスいっぱいの毎日によって、うつっぽい気分になっていきます。
梅雨時のうつを予防・改善するための対策
適度な運動
運動によってでもセロトニンを増やすことができます。また、身体を動かすことで、気分転換にもなりますね。
身体を動かす気分じゃない…とう場合でも、まず5分だけ運動してみる!と思って始めると、案外すんなり続けられます。始めるのだけが億劫ですが、思い切って、えいっ!と動いてみましょう。
雨の中外でウォーキングしたり、ジムに行く必要はありません。Youtubeで楽しそうで、あなたにもできそうなエクササイズを探して、室内で無理のない範囲でやりましょう。
よく眠れる寝室に
セロトニン・メラトニン不足で、あまり眠れなかったり目覚めがよくなかったり。健康な睡眠を取るのが難しくなっています。
そこで、あなたの寝室をできるだけ快適にしましょう。
- 枕やシーツ、布団などを好きなものに変えてみる
- シーツをまめに洗い、清潔で健康な睡眠がとれる環境を作る
- キャンドルやアロマをたいて、リラックスできるようにする
- 好きな絵やポスターを飾る
- 照明を暗めの雰囲気のあるものに変える など
サプリメントをとる
上でご説明したように、梅雨時の日照不足によって、あなたの身体では、ビタミンD、セロトニン、メラトニンなどが不足しがちになっています。
補助として、サプリメントで取るようにするのもいいですね。
雨の日の楽しみを見つける
梅雨時のうつうつとした気分をふっとばせるような、楽しみを見つけましょう。あなたがワクワク嬉しい気分でいることが、うつへの効果的な対策になります。
- 読書
- リラックスバスタイム
- 好きな映画を見る
- ゲーム
- 梅雨が明けたらすることの予定リストを作る など
晴れの日には外に出る
梅雨でも晴れる日はありますよね。そんな時は、なるべく意識して太陽光に当たるようにしましょう。
外出もいいですし、あなたのお家のお庭、ベランダなどで過ごすのもいいですね。
梅雨も元気で行きましょう
梅雨時は、どんな健康な人でも、ちょっと気分がふさいだりするものですよね。ですので、ちょっと気分が落ち込んでも、すぐに「あ、これってうつ?」と心配しないで、上でご紹介したような対策法を試してみてくださいね。
多くの場合は、梅雨が明けたら元気になりますので問題はありませんが、梅雨が明けてもずっとうつっぽい気分が続くようでしたら、季節性のうつではないかもしれません。専門の医師にみてもらってくださいね。
女性の身体とこころはデリケートですので、梅雨時の体調・気持ちの変化には気をつけながら、元気にいきましょう!