五月になると、五月病という言葉を耳にするようになりますね。なんとなく五月頃にやる気がなくなるって言葉かな…くらいの知識の人が多いんじゃないでしょうか。
あなたは大丈夫ですか?なんだか落ち込んだり、やる気がなくなったりしていませんか?誰もが自分には関係ないと思っているかもしれません。でも、放っておくと酷くなって病気になってしまうこともあるんですよ。
五月病の症状や対処法について知っておきましょう!
五月病とは何?その原因は?
まずは五月病って何なのかを見ておきましょう。
五月病とは、新しい環境に対応できなくて、気分が落ち込んだり、鬱っぽくなったりする症状のことです。
4月は年度の変わり目ですね。4月から新しい環境に身を置く人たちはたくさんいます。あなたもそんな一人でしょうか?
これらの人たちは、新生活に対応しようと頑張ります。でも、がむしゃらに頑張った1ヶ月が過ぎて、5月になると息切れしてしまうんですね。そんな時期なので五月病という呼び方がされているんです。
五月病というと、大学生や新社会人を指して使うことが多いですが、主婦や子供だって気をつけなくてはいけません。
夫の転勤で新天地に移り住んだりすれば、新しい環境が待っています。転勤先の会社の人とのおつきあいもありますし、ご近所づきあいもあります。また、子供さんがいれば、転入先の学校での母親同士の人間関係もあります。さらに、自分の事だけでなく、子供さん自身が五月病になることも心配しなければなりません。
あるアンケートによると、女性の約40%が五月病になったことがあるという結果が出ています。大丈夫、あなただけではありませんよ。
【あなたは今までに、五月病になった事がありますか?】
(出典:五月病についての検証)
五月病の症状
五月病の症状にはどういったものがあるんでしょうか?
あなた自身や家族に、こんな症状がでていたら、ちょっと注意する必要があります。大丈夫ですか?
【五月病の症状】
- 何をしていてもやる気が出ない
- 疲れがとれず、体が重く感じる
- 仕事や勉強、または家事などに集中できない
- 小さな事にクヨクヨしたりイライラしたりする
- 人と会いたくない
- 悲しい気分になり泣きたくなる
- 常に不安な気持ちになる
- 夜に眠れない
- 朝に起きられない
- 食欲がなくなる
- 頭痛がする
- めまいがする
- 動悸がする
- 便秘又は下痢になる
五月病の治し方
上のような五月病の症状が出た場合、どうやって治したらいいんでしょうか?
まず、自分でできそうなことから試してみましょう。
様子を見る
五月病かな?と思う症状がでていても、そのまましばらくやり過ごすと、だんだん症状の改善が見られることがよくあります。
新しい環境への適応力が高くなり、また自信もついてくるからなんですね。ですので、可能であればもう少し様子を見てみましょう。
身体を動かす
身体を動かしてリフレッシュしてみましょう。運動をするとセロトニンという物質が出ます。これはあなたを前向きにしてくれる物質なんですよ。
少しだけ意識して、身体を動かしてみましょう。激しい運動をする必要はありません。あなたの無理のない範囲で、やってみてくださいね。
完璧主義をやめる
五月病になる人の特徴として「完璧主義」があります。真面目で責任感が強く、さらに、自分に厳しく頑張り過ぎてしまう傾向があるんですね。これらのことはとても素晴らしいですが、あまり行き過ぎるとあなたを追い詰める結果になってしまいます。
完璧じゃなくてもいいんです。ちょっとだけ力を抜いてみてくださいね。
誰かに相談する
五月病になったかな?と思ったとき、それをあなた一人で抱え込んではいけません。早い段階で、身近な人に相談しましょう。
相談というと大げさに感じますね。では「愚痴」ってみましょう! 少しでも思いを外に出して、誰かに聞いてもらうだけで、ずいぶん気持ちが軽くなることがあります。まずは、これをやってみてくださいね。
あなたが学生であれば、先輩や先生など、社会人であれば、上司や同僚に。そして主婦であれば、夫やママ友などに愚痴・相談してみましょう。他にも、恋人や友達もいいですね。また、知っている人には話しにくいという場合は、自治体などが設置している電話相談などを利用するのもおすすめです。
何にしても自分に合った相手に気持ちを話してみて、改善するかどうか見てみましょう。
病院に行く
症状がひどくなり、自分では対処できないと思ったら、迷わず病院に行きましょう。もしかしたらうつ病にまで行っている可能性があります。
うつは、薬などの服用で改善が期待できますので、悩んでいないで専門の医師に相談してみてくださいね。
心配しないで!
たいていの人は真面目で頑張り屋さんなので、無理をして五月病になってしまうことも多いですね。そう考えると、五月病になるって事は、それだけしっかり取り組んでいると言うこと。自分を責めたりしないでくださいね。
でも、そのために苦しくなってしまっては、あなたのせっかくの長所を生かすことができません。無理のないペースで進んでいきましょう。
もしも五月病かな?と思ったら、今回ご紹介した内容を少しだけ思い出して、やってみてください。新しい環境でも、元気であなたらしく生きることを忘れないでくださいね!