さつまいもって美味しいですよねー! 1年中食べることができますが、特に秋〜冬は、さつまいもが美味しい季節ですね。わたしは、焼き芋が大好きなので、毎年とっても楽しみです。
でも、さつまいもって、自分で調理するとなると、結構面倒ではありませんか?さつまいもはアクが強いっていうし、どうしたらいいんだろう…?
そんな悩みを持つあなたのために、今回は、さつまいもにアク抜きは必要なの?時間はどれくらい?アク抜きをしないとどうなるの?というテーマで、さつまいもの調理の悩みを解決していきますよ!
普段どうしたらいいのかな?と思っていたあなたは、ぜひチェックしてみてください。
さつまいもはアク抜きが必要なの?しないとダメ?
甘くてホクホクして、小さなお子さんからお年寄りまで、皆大好きなさつまいも。
ですが、さつまいもはアクが強くて、まずはアク抜きが必要って、言われていますよね。一刻も早く食べたいのに!!さつまいものアク抜きは、本当に必要なのでしょうか?
実は、さつまいものアク抜きは必ず必要なものではありません。その理由は、さつまいものアクの成分を食べても、体に悪い影響を与えないからです。
さつまいものアクの成分は、ポリフェノールです。赤ワインに多く含まれていることが有名で、抗酸化作用があり、健康に良いと言われていますよね。なので、さつまいものアクは、食べても問題ないのです。
それなのに、さつまいものアク抜きが必要と言われる理由は、何なのでしょうか?
さつまいものアク抜きをしないとどうなる?
食べても体に悪い影響を与えないさつまいものアクですが、アク抜きが必要と言われますよね。なぜでしょうか?
それは、さつまいもは、アク抜きをせずに、放っておくと、切り口が黒く変色してしまうからなのです。
切り口が黒くなると、見栄えが悪くて、なんとなく美味しくなさそうですよね。これを防ぐために、料理に使う際は、アク抜きをするように言われているのですね。
また、アク抜きをすると、味が浸み込みやすくなります。そのため、煮物をするときなどは、アク抜きが必要になります。
ただ、さつまいものアクは、ポリフェノールという栄養成分ですので、アク抜きをやり過ぎると栄養も逃げていってしまいます。
色合いや味付けを、そんなに気にしなくていいお料理に使う場合は、実はアク抜きは必要ないんですよ。
野菜のアク抜きをする本来の意味
さつまいも以外にも、アク抜きが必要と言われる野菜はたくさんありますよね。野菜のアク抜きをする本来の意味は何でしょうか?
野菜のアクとは、外敵から身を守るための防衛本能であり、「毒」なのです。野菜にも防衛本能があるとは、驚きですよね。そして、アクの成分は、食べると渋味やえぐ味となって表れます。また、放っておくと、色が変色してしまうこともあります。これを防ぐために、アク抜きは必要なのです。
ですが、野菜のアクの成分にも、体に良いアクと悪いアクがあります。先ほどのさつまいもはポリフェノールなので良いアクですよね。反対に、ほうれん草やタケノコなどのアクには、シュウ酸と呼ばれる人体に悪い影響を及ぼす成分が含まれています。
一口にアクといっても、体に良いアクと悪いアクがあるのですね。体に悪いアクの場合は、必ずアク抜きが必要になるのです。
さつまいものアク抜きの方法はとっても簡単!
さつまいものアクについてわかったところで、ここからは、とってもわかりやすいアク抜きの方法のご紹介です! 時間もかからず、本当に簡単ですよ。
♥ 用意する調理器具:包丁、ボウル
♥ 必要なもの:さつまいも、水、(レモン汁)
♥ 手順
① さつまいもを好きな大きさに切ります。料理の内容に合わせて、カットする大きさを決めてください。小さいほど、アク抜きしやすくなります。※皮を剥く場合は、厚めに(2~5mm程)剥くようにしましょう。
② ボウルに冷たい水を入れて、切ったさつまいもは、すぐに水に浸けるようにしましょう。※水の量は、さつまいもの量に合わせてください。(水の量は、さつまいもがかぶるくらい)
③ さつまいもを浸けた水が白くなってきたら、水を替えましょう。これを約10分、3回ほど繰り返したらOKです。
※さつまいもの変色を防ぎ、よりキレイな色合いを出したいときは、水に少しのレモン汁を加えてください。
どうですか?とっても簡単ですよね。
しっかりアクを取りたいから一晩水につける、という人がいましたが、水に浸けすぎると、ビタミンなどの栄養成分も逃げていってしまうので、もったいないです。
さつまいもの料理法
それでは、さつまいもを実際に料理してみましょう。アク抜きが必要なものとアク抜き不要なものに分けて、ご紹介します。
アク抜きが必要なさつまいも料理
まずは、アク抜きが必要な料理法から! アク抜きは、先ほどご紹介した方法でおこなってくださいね。
大学芋(4人分)
みんな大好き!子供のおやつにもぴったりの美味しい大学芋です。
♥ 材料
- さつまいも・・・400g
- 油・・・適量
- 黒ゴマ・・・お好みで
- 砂糖・・・100g
- 水・・・大さじ3
♥ 作り方
① さつまいもは皮を剥いて、大き目の乱切りにし、アク抜きをします。水にさらしたあとは、水気をよく拭きましょう。
② 160℃に油を熱し、さつまいもを入れ、竹串がスッと通るくらいになるまで、揚げます。1度取り出し、油の温度を180℃まで上げて、さつまいもを戻し、2度揚げします。(※こうすることで、よりカリっと美味しく仕上がります。)
③ 砂糖と水を鍋に入れ、煮詰めたら、熱いうちに、②を入れて、絡めます。
④ お好みで黒ゴマを振り、バットに広げて冷めたら、できあがりです。
さつまいもの甘露煮(4人分)
サイドのおかずにあると嬉しいのが、さつまいのも甘露煮ですね。からいおかずの時はついつい箸がのびますね。
♥ 材料
- さつまいも・・・250g
- 砂糖・・・大さじ2
- 醤油・・・小さじ2
- 水・・・300cc
♥ 作り方
① さつまいもは1cm程度の厚みの輪切りにして、アク抜きをします。
② お鍋に、さつまいもを並べ、砂糖、醤油、水を入れます。
③ 煮立ったら、弱火にし、落としぶたをし、汁気がなくなるまで、煮詰めたらできあがりです。
アク抜き不要なさつまいも料理
アク抜き不要な料理法もたくさんあります。早速ご紹介していきますよ!
さつまいもとベーコンの炒め物(4人分)
ほんのり甘いさつまいもと塩辛いベーコンのハーモニーが最高!
♥ 材料
- さつまいも・・・250g
- ベーコン・・・2枚
- 醤油・・・大匙1
- 塩コショウ・・・少々
- 油・・・適量
♥ 作り方
① さつまいもを厚さ3mm程度の食べやすい大きさに切ります。
② フライパンに油を熱し、①を並べて、弱火~中火にして火を通します。
③ さつまいもに火が通ったら、お皿に一旦取り出します。
④ フライパンにベーコンを入れ、香りが出るまで炒め、③をフライパンに戻して、一緒に炒めます。塩コショウし、醤油で味付けしたら、できあがりです。
さつまいものポテトサラダ(4人分)
じゃがいものポテトサラダもいいけれど、ほんのり甘くて優しい味の、さつまいものポテトサラダもおすすめ!
♥ 材料
- さつまいも・・・200g
- マヨネーズ・・・大さじ3
- 無糖ヨーグルト・・・大さじ1
- きゅうり・・・1/3本
- 塩コショウ・・・少々
♥ 作り方
① きゅうりを輪切りにし、塩もみしておきます。
② さつまいもは、皮を剥き、厚さ1cm程度の輪切りにし、鍋に入れ、たっぷりのお湯で茹でます。竹串がスッと通るようになればOKです。
③ しっかり水気を切ったさつまいもをボウルに入れ、熱いうちにマッシュします。
④ 冷めたら、マヨネーズ、無糖ヨーグルト、塩コショウで味付けし、水気を絞ったキュウリを加えます。混ぜたらできあがりです。
トースターで焼き芋(1本分)
寒い季節に美味しい焼き芋も、トースターで簡単に美味しくできます!
♥ 材料
- さつまいも・・・1本
♥ 作り方
① さつまいもは水洗いします。
② 直径5cm以上あるなら、半分に切ります。そして、アルミホイルに包みます。
③ トースターに入れて、10~15分。さつまいもを裏返し、さらに10~15分加熱したらできあがりです。(※さつまいもの大きさによって調節してくださいね。オーブンでももちろんOK!)
さつまいものアク抜き わたしの経験談
大学生の頃に、夕食のおかずとして、さつまいもの甘露煮を作ったことがあります。
アク抜きが必要だと知らなかったので、そのまま煮込んでしまいました。その結果、できあがったさつまいもは、きれいな黄色にならず黒く変色してしまいました…。
それ以来は、ちゃんと水にしばらくつけて、アク抜きをしています。
また、さつまいも大好きで、特に焼き芋が大好きなわたしは、魚焼きグリルで、焼き芋を作ることもあります。友人に教えてもらった方法で作って美味しかったのでご紹介。
さつまいもをよく洗ってから、濡らした新聞紙にくるんで、その上からさらにアルミホイルで包んで、魚焼きグリルにセット!弱火で15~20分。裏返して、さらに15~20分でできあがりです。
トースターのときとは、また違い、ねっとりと甘くなるので、この方法もおすすめですよ。
さつまいものアク抜きと料理法 まとめ
今回は、さつまいものアク抜きが必要な理由について詳しく調べてみました。野菜のアクにもいろんな種類があり、さつまいものアクは、体に良い成分、ポリフェノールということが分かりましたね。
また、さつまいもの簡単レシピもいくつかご紹介しました。アク抜きが必要な料理法に加えて、アク抜き不要の料理法も、ご紹介しています。
アク抜きが不要といっても、してもしなくても大丈夫という意味ですから、あなたが気になる場合はアク抜きをしてから料理してくださいね。
どれも簡単で馴染み深いお料理ばかりなので、ぜひ試してみてください。
必要に応じて上手にアク抜きをし、おいしいさつまいもをを存分に楽しみましょう!