おにぎりやお弁当にかかせない「梅干し」。美味しいですよね!あなたもよく、お母さんが漬けているのを見ていたんじゃないでしょうか。
梅干しってたくさん漬けると1年では食べきれないこともありますよね。翌年にもまた梅干しを漬けるので、どんどん増えていったなんて経験はありませんか?
そんな経験から、梅干しは腐らないものだと思っていたのに、スーパーで買ってきた梅干しには、賞味期限が記載してありますよね。
一体、梅干しは腐るの?腐らないの?どっち?
梅干しは腐るの?
ずばり言うと、梅干しは腐りますし、また、カビたりもします。
食品ですからあたり前と言えば当たり前ですね。
ただし、作り方によって長期保存できます。
ちなみに、わたしの場合、梅酢に使った梅干しをスーパーで買ってきて、冷蔵庫にいれたまま忘れていたところ、カビがはえていたことがあります…。
梅干しを腐らせない方法
梅干しがどれくらい持つかは
保管の方法
塩分の多さ
で大きく変わってくるんです。
梅干しの塩分を多くする
塩には高い殺菌効果・防腐作用があります。そのため、塩分が高い梅干しの方が腐りにくくなります。
もしあなた自身が梅干しを漬けている、もしくは、お母さんやおばあちゃんが、家庭で梅干しを漬けるところを見たことがあるならば、梅干しを漬けるときにはとても多くの塩を入れることを知っているはずですね。
このように、家庭で作る昔ながらの梅干しの場合は、大量の塩のおかげで菌が繁殖できなず、腐らずに長持ちするというわけです。
だいたい塩分が20%程度の梅干しは、長期の保存が可能ですので、ご家庭で漬ける場合は、目安にすると良いですね。
一方、スーパーなどで売っている梅干しは、最近の健康志向もあって、あまり塩分が入ってない場合が多いです。
いわゆる減塩タイプの梅干しですね。塩分は7〜10%程度になっていますね。
これらの梅干しは、「調味梅干し」と呼ばれていて、塩以外での味付けがしてあるものもあり、とても食べやすくなっていますが、塩分が少ないものは抗菌効果が下がるので、腐ったりカビやすくなっています。
もちろん、お家で作った場合でも、入れる塩の量が少なくなっていくほど、腐ったりカビが生えたりしますので、気をつけましょう。
また、夏場のおにぎりやお弁当などが腐らないように入れる梅干しの場合は、塩分濃度の高い梅干しの方が効果がありますので、憶えておいてくださいね。
梅干しに適した場所に保管する
塩分が高ければ、腐りにくくなりますが、普段の保管の仕方も大切です。
昔ながらの塩分20%程度の梅干しの場合は、常温でも保存できます。その際は、下のようなところで保存しましょう。
- 涼しい場所
- 湿度の低い場所
- 直射日光のあたらない所
- フタでぴっちりと密封する
- 梅を取り出すときは綺麗なお箸で
高温多湿のところは菌が好む場所です。容器のフタをぴっちりと閉めて、涼しくて湿度の低いところ、また暗いところで保存しましょう。
容器から梅干しを取り出すときは、かならず洗って乾かした綺麗なお箸を使いましょう。他の食品をつかんだ箸を使うと、雑菌などが容器内に移って、カビや腐敗の原因となることがあります。
スーパーで売っている減塩タイプの梅干しは、もともと塩分が少なくカビ・腐敗しやすいので、長期保存はできません。開封前でも必ず冷蔵庫に入れて保存します。
梅干しの賞味期限ってどのくらい?
昔ながらの梅干しの場合は、ちゃんと保管すれば、最低でも1年は持ちます。
大抵は食べきってしまうので何年も置いておくことはあまりないと思いますが、5年以上の梅干しのあるご家庭もありますね。
スーパーの減塩・調味梅干しの場合は、賞味期限は3ヶ月〜6ヶ月程度の場合が多いです。
商品によって違いますので、必ずパッケージで賞味期限をチェックしてくださいね。
現存している最古の梅干しは、なんと、天正4年(1576年)に漬けたもの。
今でも良い状態で保存されているというのですから、驚きの保存期間ですね〜。
梅干しによって賞味期限を守って食べよう
今、スーパーにはたくさんの種類の梅干しが売られています。
これらの梅干しは、昔ながらの梅干しとは違い賞味期限が短いですが、味のバリエーションが楽しめて、食卓が華やかになりますね。
あなたの好みに合わせて、いろいろな梅干しを楽しんでみてくださいね!
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