料理番組やレシピ本などを見ていると、落し蓋を使う場面が出てきますよね。
そもそも「落し蓋」って、何のために使っているんでしょうか?なくても問題ない気もしますよね。
そこで今回は、料理を作る時に落し蓋を使う理由や、効果的な使い方を見ていきたいと思います。
落し蓋を上手に使って、さらに料理上手になっちゃいましょう〜!
落し蓋を使う意味とは?
落し蓋は鍋で煮物などを作る時に使いますよね。理由はなんでしょう?
どんないい効果があるのか見ていきます!
- 煮汁がまんべんなく行きわたるので、素材に均等に味がつく
- 少ない煮汁で作れる
- 煮崩れを防ぐ
- アクがくっつく
煮物をする時に、上に落し蓋をすると、煮立った煮汁が下から上に移動し、落し蓋に当たって、上から素材全体にかぶるようになります。そのため、少ない煮汁で作ることができるんですね。
煮汁が上下に移動するので、鍋の下の方には味がついたけど上の方には付かなかった、というようなムラがなくなり、素材に味が均等につくようになります。
また、落し蓋は素材を上からカバーしているので、煮立った煮汁の中で、素材が煮崩れてしまうのを防ぐことができます。
煮物の時に出るアクはいやですよね〜。落し蓋をつかうと、アクがくっつくので、ちょっとだけアク取りが楽になります。
落し蓋の種類(素材)
さて、落し蓋にはどんなタイプがあるんでしょうか?それぞれの特徴をみていきます。
実は、お家にあるもので、代用もできますよ。
- 木製
- ステンレス製
- シリコン製
- 手作り(アルミホイル、クッキングシート、キッチンペーパーなど)
- 軽いお皿
木製の落し蓋
木製の落し蓋は、昔からずっと使われているタイプですね。
軽いので煮物につかわれている素材を潰すことがないのがいいですね。
ただし、木なので煮物の匂いが付いてしまうことがあります。また、しっかりと乾燥させてから収納しないと、表面にカビが生えてしまうことがあるのが欠点です。
ステンレスの落し蓋
今はステンレス製の落し蓋が多く売られていますね。
ステンレス製は木製と違い、匂いが気になったりカビが生えたりといった心配はないので安心です。
また、鍋の大きさに合わせて調節できたり、折りたためたりするタイプもあるので、収納にも困りません。
重い物だと素材を崩してしまう可能性がありますので、軽めのものがおすすめです。
シリコン製の落し蓋
最近人気なのがシリコン製の落し蓋ですね。
カラフルな色のものもあるので、料理中に気分が上がります。オシャレな女性にピッタリです。
ただし、シリコン製のため、色がついてしまったり、においが移る場合があります。
↓大人気のブタさん型
手作りの落し蓋
落し蓋が無い場合は、アルミ箔(ホイル)やクッキングシート、キッチンペーパーを落し蓋の代用として使うことができます。
わざわざ落し蓋を買わなくても、家にあるもので作ることができるので、手間がかからなくていいですね。また、サイズを気にする必要もありません。
軽いお皿
軽いお皿を伏せるようにして乗せて、落し蓋の代わりにすることもできます。
重いお皿だと煮崩れてしまいますので、気をつけてくださいね。
落し蓋の効果的な使い方
落し蓋を選ぶ時は、お鍋のサイズにあったものを選びましょう。小さすぎるとうまく煮汁が循環しません。
ステンレス製の落し蓋で、使う鍋のサイズに調節できるタイプがありますので、それを使うのもいいですね。
また、重さは軽いものを選びましょう。あまり重いものだと、煮崩れの原因になります。
落し蓋を使うタイミングは、作る料理にもよりますので、レシピに従ってください。
大抵は最初から乗せていてOKですが、アクがたくさん出るものの場合は、一旦沸騰してアクが出るまで待って、アクを取ってから使うということもあります。
また、落し蓋を使う時は、基本的にはお鍋のフタはしません。
落し蓋が覆っているので、水分の蒸発はある程度防げますし、魚の煮物などの場合は、生臭い匂いを逃がすことができるからです。
落し蓋を上手に使おう!
落し蓋を使うと、煮汁が少なくても素材に均等に味がついて、美味しくできるんですね!
煮崩れも防ぐことができるので、味だけでなく、仕上がりの見た目もグンとよくなりそうです。
レシピの手順に書いてあっても、あなたが普段、落し蓋を使っていないのなら、これを機会に一度使ってみてくださいね!
料理の腕がまた上がっちゃいそうです。