突然の不幸の知らせを受けて、お通夜・葬儀に参列するとき、気になるのが服装ですね。お悔やみに行くのですから、故人やそのご家族に失礼にならないように、マナーに沿った装いで、最後のお別れをしたいですね。
でも、ちょっと忘れがちなのが、喪服の時のストッキングマナーだったりしますね。靴を脱いで上がる場面があると、案外、足やストッキングは目立ちます。
そこで今回は、「喪服の時のストッキング」について詳しく見ていきたいと思います。
何となく黒っぽければいいのかな?というイメージですが、夏でも黒なんでしょうか? 肌色ではダメなの? ちょっと厚めのタイツでも大丈夫…?
細かく見ていくと、たくさん疑問が出てきますね。実際の所どうなんでしょうか?
喪服のストッキング:基本
♥ ストッキングの色は「黒」
♥ 少し透けるタイプのもの
♥ 飾りのないプレーンなもの
お通夜・葬儀に参列するときにはいていくストッキング。基本の考えは「黒」、そして「少し透けるタイプ」、「飾りのないプレーンなもの」です。
細かく見ていきましょう。
喪服のストッキング:色
基本的に、喪服に合わせるストッキングは「黒」と憶えておきましょう。
肌色(ベージュ)やグレーはよくありません。ただし、お通夜の場合で、急な知らせで会社帰りなどに伺う場合は、肌色やグレーでも許容範囲です。ただし、コンビニでも買えますので、可能であれば、黒いストッキングに替えていくといいですね。
とにかく基本は「黒」です。
喪服のストッキング:厚さ(デニール)
喪服に合わせるストッキングは、肌が少し透ける感じの薄さのものが基本です。30デニール以下のものを選んでおきましょう。
ただし、あまり薄くなると伝線しやすいですし、足があまりキレイに見えない場合があります。お通夜・葬儀用に、あなたの足をキレイに見せることのできる厚さのストッキングを探しておいて、いくつかストックしておくのがおすすめです。
タイツは厚さがあって、見た目がカジュアルになってしまうため、フォーマルな場には避けた方が無難です。
喪服のストッキング:夏・冬
喪服に合わせるストッキングは、夏でも冬でも、季節を問わず「黒で透けるタイプ」が基本です。
とはいえ、汗がダラダラ出る真夏の暑い時期、凍えるような真冬の寒い時期がありますので、できるだけ快適にいられるよう、少し工夫してみましょう。
夏のストッキング
- 冷感タイプでひんやりするタイプを選ぶ
- 膝丈、もしくは太ももまでの長さのものを選ぶ
- 厚さ(デニール)が薄めのものを選ぶ
夏の葬儀は暑いですから、できるだけ涼しくいられるようなストッキング選びをしましょう。
冬のストッキング
- 厚さ(デニール)が厚めのものを選ぶ
- お腹部分が2重になっているものを選ぶ
- 発熱加工してあるものを選ぶ
冬の葬儀は冷えるのが辛いですね。できるだけ暖かくなるようなストッキング選びが大切です。通常は30デニール以下がおすすめですが、冬場はそれよりもすこし厚めでも許容範囲でしょう。
特に、お年寄りや妊婦さんにとって冷えは大敵です。身体をこわしてしまっては、故人も喜ばないでしょう。その場その場で適切に判断していってくださいね。
寒さを防止する荒技としては、肌色と黒色のストッキング2枚履きというのもあります。厚めで暖かい肌色のストッキングをはいて、上から透けるタイプの黒のストッキングをはくという方法です。
喪服のストッキング:デザイン
ストッキングのデザインは、プレーンなものを選びましょう。
ちょっとびっくりですが、葬儀で網タイツの人を見たという体験談があったりします。これは言語道断です。故人のことを偲ぶ気持ちがあれば、ストッキングなんて問題ないという気持ちもわかりますが、やはり、相手の家族・親族に失礼になってしまいます。気をつけたいですね。
また、ワンポイントの飾りがついていたり、全体に軽くラメが入っているタイプも、好ましくありません。
喪服のストッキング:その他
その他に、喪服の時のストッキングで気をつけることも見ておきましょう。
予備のストッキングを持って行く
ストッキングって、大事な場面に限って伝線しますよね。喪服の時のストッキングは、薄いタイプなので伝線しやすいです。また、色が「黒」なので、伝線するととっても目立ちます。必ずスペアとして予備のストッキングを持って行きましょう。
ペディキュアは落としていく
靴を脱いでから、あっ!と気づくのが、ペディキュアです。目立たない色の場合は問題ありませんが、赤など派手な色のペディキュアの場合は、黒いストッキングをはいていても、目立ってしまいます。どうしても忘れがちになってしまうので、必ずチェックしておきましょう。
喪服のマナーにあったストッキングを選ぼう
お通夜・葬儀で喪服になる時、合わせるストッキングの基本マナーについてご紹介しました。
あなたに合ったストッキングをみつけて、常に喪服と一緒に何足か揃えておくと、急な訃報にも慌てなくてすみますね。
ここでご紹介してきた内容は、一般的な基本です。田舎の方に行けばマナーに厳しいことが多いです。そして、都会だともう少し緩い感じでしょう。あなたの状況に合わせて対応してください。
何にしても基本を守っておけば、恥ずかしい思いをすることは無いはずです。
最低限のマナーを守って、故人と納得のいくお別れをしてくださいね。
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