悲しいことに、お葬式は1年中、季節を問わずあるものですね。真冬の寒い時期に不幸があって、お通夜や告別式に参列するということもあります。
真冬だと、喪服一枚では寒いですよね。上着やコートはどういったものなら大丈夫なんでしょうか?また、通常は黒のストッキングが基本ですが、寒さ防止にタイツに替えたりしても失礼にあたらないでしょうか?
冬の葬儀での喪服マナーについて、一緒に見ていきましょう!
寒い冬の女性むけ喪服マナー
真冬の時期のお葬式に参列する場合、葬儀場に入ってしまえば、暖房が入っていて暖かいので問題ありませんが、葬儀場までは寒くて喪服1枚では辛いですね。また、火葬場まで行く場合は、火葬場内も待合室以外は寒いことが多いです。
ですから、冬の喪服で一番気になるのが「寒さ対策」です。失礼にならないように、マナーを守りながら寒さ対策ができている喪服の着こなしをしていきましょう!
まず、冬の喪服といっても、基本的なマナーに沿った喪服の着こなしに変わりません。そこから、プラスしたり少し変えたりして、寒い冬でも快適な状態で、しっかりと故人とのお別れをしてくださいね。
喪服は冬用じゃないとダメ?
喪服売り場に行くと、夏用と冬用、そしてオールシーズン対応のものがありますね。冬は冬用の喪服を着ていきましょう。もちろん、オールシーズン対応の喪服もOKです。
ただし、夏の喪服は冬に着るのはNGです。かなり透けているので、ぱっと見で「夏用だな」とわかってしまうからです。あなたが故人の親族として参列する場合は、特にNGです。もしも夏用の喪服しか持っていない場合は、冬用の喪服か、オールシーズンの喪服も用意しておくのがおすすめです。
緊急の場合は、葬儀場で喪服を借りることができます。相談してみてくださいね。
冬用の喪服は、厚手の生地になっていますが、1枚のみでは、やはり外に出たときに寒く感じてしまうことが多いです。そんな場合は、中に保温効果のある薄いインナーを着て防寒対策をしておくと安心です。
喪服売り場に行くと、黒のスリップやインナーを売っていますので、一式揃えておくのも良いですね。ただ、見えなければ問題ありませんので、手持ちのインナーでOKです。
ユニクロのヒートテックなんかだと、あたたかいけど薄手なので、喪服にもひびかないのでおすすめです。
ストッキングをタイツに替えてもいい?
喪服の時の足元は、透け感のある黒いストッキングが基本です。タイツのように厚手のものは、カジュアル感が出てしまうので、通常はNGとなっています。
ただし、真冬の時期や寒い地域の場合は、寒い時期のみ限定で、ある程度厚めのもの、またはタイツでも通常は問題ありません。
もちろん、地域によって、そういったことに厳しい場合もありますので、もし心配であれば、一度きいておくと良いですね。
もしも、誰かにきくこともできず、迷ってしまった場合は、防寒の対応策として、1枚ベージュのストッキングをはいてから、透け感のある黒ストッキングを重ねるという方法があります。
これだったら、マナー的にもOKで、かつ、あなた自身も暖かくいられるので、おすすめです。女性に冷えは大敵ですので、うまく対応してくださいね。
上着・コートはどんなものを選ぶ?
冬のお葬式の場合、やはり外に出たときの防寒対策が必要になります。喪服だけでは寒いです。葬儀場は暖かいですが、そこから出る機会がいくつかあります。
- 家から葬儀場までの移動(全員)
- 火葬場(親族のみ)
- お葬式の後の会食 お斎への移動(親族のみ)
このようなときに、羽織る上着・コートは、女性が冬に着ているロングコートで大丈夫です。ただし、下のようなものを選びましょう。
- 色は黒
- シンプルな形(フォーマル感のあるもの)
- 光沢のない素材
- ファーのついていないもの
やはり色は「黒」が基本です。そして、コートの形は、あまり凝った感じのものや、飾りのあるもの、カジュアル感の強いものではなく、フォーマル感のあるロングコートがおすすめです。ダウンジャケットなどは避けましょう。
素材は光沢のある素材やビニールっぽいものは避け、ウールやカシミヤなどがおすすめです。ボタンなどに金色が使っていないものがいいですね。また、色が黒くてもファーがついているものは、殺生を連想させるため、外していきましょう。
喪服売り場に行くと、羽織る用のコートが売っていますので、どういった感じがいいか見てみるのも良いかもしれませんね。
これが喪服の時のコートの基本です。ですが、実際に冬のお葬式に行くと、黒いロングコートでない人もいます。グレーやこげ茶色、紺色などですね。
もちろん、殆どの人が黒いコートを着ていますが、よほど作法に厳しい地方の家でない限り、大目に見られていますので大丈夫です。
手袋はしてもいい?
外で待ったりするときは、手も冷たいですから、手袋をはめてもかまいません。ただし、出棺や火葬場などの大事なときには必ず外しましょう。
手袋もやはり色は黒が基本です。デザインはプレーンで、ストーンなどの飾りがついていないシンプルなものを選びます。軍手のような素材・形のものでなく、細身で喪服に合うフォーマルな感じのものを探してくださいね。
冬もマナーを守った喪服を心がけよう
冬に喪服になるときに気をつけなくてはいけないのは、防寒対策の着こなしだけだと言うことですね。
今回ご紹介してた内容を見てわかるように、何も難しいことはありませんので、安心してください。
わたしは何度も冬の葬儀に参列していますが、実際のところは、そこまで厳しくない印象です。コートも普段着ているような茶色系を着ている人を見たことがあります。故人を悼む気持ちが一番です。
ただ、マナーを知っているのと知らないのでは大きな差が出るので、基本は抑えておきたいこところです。
そうすれば、もう真冬のお葬式だって大丈夫!安心して参列してくださいね!
まとめてチェック!
葬儀の基本マナーいろいろについては「女性のための葬儀の時の基本マナー【服装・髪型などいろいろまとめ】」の記事でまとめてあります。
女性のための葬儀の時の基本マナー【服装・髪型などいろいろまとめ】
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